CHUDENのカートリッジを使ってみる
私がカートリッジを買う時はある種の博打のようなもので、気になる音は買ってからのお楽しみ状態になります。
もちろん高額な機種はお店で試聴させてもらってからですが、それ以外はネットや雑誌の情報を元に選んでいたりします。
ちょっと前にオーディオ雑誌で見た記事の中に、「CHUDEN」の「MG-3605」という製品が取り上げられていました。
なんでも「MM型らしいパンチの効いた迫力ある音」らしく、ネットで調べてみても悪い評判は見当たりません。
そんなに評判がいいんだったらじゃあ買ってみるかと購入したのが「MG-3675」です。
「MG-3605」じゃないのかと思われそうですが、なんとなく楕円針のほうが良さそうという考えから楕円針モデルを選びました。
まぁその後、丸針の交換針も買ってしまうんですが・・・。
まずは私の手持ちカートリッジの中から「audio-technica VM750SH」を基準として、「MISIA」の「Believe」を聴いてみますが、バランスが良く安心して聴いていられる音ですね。細かい音もしっかり聴かせてくれます。
次は丸針仕様の「CHUDEN MG-3605」に変えて聴いてみますが、出力電圧が非常に高いので「VM750SH」と同じボリュームではその音圧差に圧倒されます。
ボリュームを調整して聴いてみますが、全帯域で元気のあるサウンドだという印象です。それでいてくっきりした音をしています。この辺がパワフルと言われる所以かもしれないですね。
これを聴いてしまうと、「VM750SH」の音が随分物足りなく感じてしまいます。
荒っぽい音と言ってしまえばそれで終わりですが、1万円程度で購入できるならアリかなと思います。
ちなみにレコード再生で気になる「さ行」のトレースですが、これはかなり厳しいですね。ジャリジャリしまくりです。
そして楕円針仕様の「MG-3675」を聴きますが、これはカートリッジ本体が共用なので、スタイラスモジュールをそのまま交換するだけで「MG-3675」に変身します。
(青いスタイラスガードが「MG-3675」、赤いスタイラスガードが「MG-3605」です)
「MG-3675」では針圧が変わるので針圧を調整して聴いてみると、「MG-3605」と比べて出力電圧が2mV低くなる関係で、音圧が低くなります。そして音質もかなり変わりますね。
「MG-3605」では元気な音でしたが、「MG-3675」ではかなり大人しく感じます。
まるで違うカートリッジを聴いている印象です。
針先が楕円になったためか、繊細さが出てきているようです。
そして気になる「さ行」のトレースですが、「MG-3605」よりは改善されていますが、まだ厳しいところがありました。
こんな感じで「CHUDEN」のカートリッジを聴いてみましたが、個人的には今まで使ってきたことのない音なので新鮮味を感じますね。
また価格も1万円ちょっとで購入できるので、カートリッジ遊びをしてみたい方や、安価でそこそこな製品を探している方にはちょうどいいと思います。
ちなみに「MG-3675」ですが、針飛ばしで有名な凶悪溝を持つ「TELARK」の「1812」を9割方攻略することができます。
少なくとも規定針圧とスタビライザーを乗せただけの調整でこの結果なので、もう少し追い込みをかければ完璧にトレースできるかもしれません。
侮れないカートリッジです。
はじめてのご挨拶
はじめまして。当ブログの管理人、monanicsと申します。
このブログではオーディオ関連のことをメインに書いていこうと思います。
早速ですが、管理人の機材をまずご紹介しておきたいと思います。
スピーカーは「ELAC BS263(純正スタンド付き)」
アンプは「marantz PM-14S1」
アナログプレーヤーは「Technics SL-1200G」
デジタルプレーヤーは「marantz DV8300」
カートリッジは「ortofon]「auddio-technica」「Phasemation」など
ケーブルは「SirTone」「mogami」「TOPWING」「CARDAS」など
と、こんな感じです。
値段的には入門機からミドルクラス入口あたりの製品が多い印象ですね。
一通りの機材が揃ってきたので、2024年のオーディオ目標は「セッティング」をメインにトライしていこうと思っています。
(多分寄り道しまくりになると思いますが・・・。)
というわけで、今後もお付き合い下さいますようよろしくお願いします。